ユーザーが利用している端末にWindows10のバージョン(20H2)が適用されたところ業務で利用しているAccessのシステムが使用できなくなりました。
2022/08/01 追記
この事象は20h2だけではなく21h1および21h2でも解消されておらず、同様に発生する事象です。
2023/06/05 追記
予想はしていましたが、22H2も同じ事象が発生します。
最初は、端末をアップデートしたという情報すらなかったので調査が難航しましたが、20H2にアップデートした直後ということが判明したので調べてみたらMicrosoftからも出てました。
マイクロソフトサイト
OSやOfficeのアップデート後あるあるなので、Ofiice系が急に動かなくなったら真っ先にアップデートを疑ったほうがいいと思います。
エラーメッセージ
エラーメッセージは以下のメッセージでした。
イベント プロパティに指定した式 *** でエラーが発生しました。
Microsoft AccessがOLEサーバーまたはActiveXコントロールと通信しているときにエラーが発生しました。
復旧方法
Access本体を互換モードで動かすとこれまで通り動くようになりました。
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\MSACCESS.EXEのプロパティ
- 互換モードでこのプログラムを実行するにチェックを入れる。
- 適用ボタンをクリックして再度Accessのシステムを立ち上げ直す
2022/08/01追記
この設定は、20h2の時に設定しても21h1や21h2にアップグレードをすると設定が元に戻ってしまうので注意が必要です。
2023/06/15 追記
22h2もアップグレードをすると設定が元に戻ってしまいます。
試したこと
アクセスDBの最適化
Accessが壊れた場合などは、大体これで治ります。というよりこれで治らなかったらほぼ壊れたAccessは戻らないかと。試してみましたが復旧せず。
正常に動いているAccessをコピーして動作させてみる。
これも治りませんでした。この時点でAccessが壊れたのではなく、パソコン固有の問題と断定しました。その直後にWindows Update(20H2)したことが判明。
検証端末を用意してWindowsUpdate(20H2)を適用してみる。
適用には2時間程度かかりましたが、無事アップデートを完了させ、Accessを起動させたところ
予定通りエラーで事象が発生。
この時点でWindowsUpdate(20H2)が起因で発生する事象と断定。
Accessの互換モードを変更して動作させてみる。
マイクロソフトのサイトに記載されている上記復旧方法を実施したころ問題なくAccessのシステムが利用できるようになりました。
他の情報などを調べてみたところ、Microsoftはこの問題を既知の問題として認識しているみたいですが、あまり積極的に修正を適用する気はないみたいです。いつ修正されるかも現時点では未定のようです。
まとめ
- Officeが突然動かなくなってしまった場合は、Windows Updateの情報から調べてみる。
- 今回は回避策があったが、Office系は特に事前動作検証を行うべき。
- 互換性の設定を一度行っても21h1や21h2にバージョンアップすると設定が元に戻ってしまう。
コメント