はじめに:FastAPIとの出会い
2年ほど前、私はFastAPIというPythonのWebフレームワークに出会いました。 そのとき惹かれたのは、Swagger UIによる自動ドキュメント生成。API仕様書が自動で作られるなんて、開発者にとって夢のような機能でした。
ただ当時は、WebAPIがそこまで主流ではなく、実務で使う機会も少なかったため、FastAPIは「面白そうな技術」として少し触れただけで終わっていました。
しかし2025年現在、状況は大きく変わりました。
📈 Web開発は“API中心”の時代へ
今やWebシステムは、API化が標準設計。 クラウド連携、AI活用、マイクロサービス、ローコード開発など、あらゆる分野でAPIが中心的な役割を果たしています。
なぜAPI化が進むのか?
- ✅ 異なるシステム同士の連携が当たり前に → 会計ソフト、CRM、チャットツールなどをAPIでつなぎ、業務効率化
- ✅ ローコード・ノーコード開発の普及 → 非エンジニアでもAPIを使って業務ツールを構築できる時代に
- ✅ 生成AIやクラウドとの親和性 → ChatGPTなどのAIを業務に組み込むにはAPIが不可欠
- ✅ API-as-a-Productの流れ → StripeやTwilioのように、API自体が製品になるモデルが定着
🔥 FastAPIが今こそ輝く理由
FastAPIは、こうしたAPI化の流れにぴったり合ったフレームワークです。2年前に触れていた私は、今こそその知識を活かすべきタイミングだと感じています。
FastAPIの魅力まとめ
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| ⚡ 高速 | 非同期処理対応でFlaskやDjangoよりも高パフォーマンス |
| 🧠 型安全 | Pythonの型ヒントを活用し、入力チェックが自動化 |
| 📚 自動ドキュメント生成 | Swagger UIとReDocが標準搭載 |
| 🤖 AIモデルとの相性 | scikit-learnやPyTorchのモデルを簡単にAPI化できる |
| 🧪 テストしやすい | TestClientでユニットテストが簡単に書ける |
| 🐳 Dockerとの相性◎ | コンテナ化してクラウドに展開しやすい |
📊 FastAPI人気の“根拠”
FastAPIの人気は、技術的な魅力だけでなく、実際の調査データや現場の採用事例によって裏付けられています。
🏆 JetBrains × Python Software Foundation「State of Python 2025」調査
- FastAPIがWebフレームワーク利用率1位(38%)
- 前年比+9%の成長率でFlaskやDjangoを抜いてトップに
- 回答者の多くが「新しいPythonユーザー」であり、従来の慣習にとらわれずFastAPIを選択
「Webアプリケーションのフレームワークとして何を使っているかという質問では、FastAPIがこの1年で急伸して38%となり1位に」
🏢 現場での採用事例
- Mercari GOなどの大規模サービスでFastAPIが導入
- モダンなPython環境(3.11+)や型駆動開発を志向する企業で採用が進む
✍️ まとめ:FastAPIは“先取りしていた人”が強い
2年前にFastAPIに触れていた経験は、今の開発環境において大きなアドバンテージになります。 当時は「面白そう」で終わった技術が、今では「実務で使える武器」に変わっているのです。
これからWeb開発やAI活用を考えているなら、FastAPIは間違いなくおすすめです。 そして、過去に少しでも触れていた人ほど、今こそその知識を活かすチャンスです。Flaskと書き方が結構似ているので、Flaskを使ったある人にもある程度受け入れらそうです。


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