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IT全般

📘 Dr.Sum Ver.5.5でTXTファイルを自動インポートする方法

IT全般
この記事は約4分で読めます。

~インポートタスクの設定とファイル処理の仕組みを完全解説~

はじめに

日々の業務で発生するTXT形式のデータファイル。これを手動でDr.Sumに取り込むのは手間がかかりますよね。 Dr.Sum Ver.5.5には「インポートタスク」機能が搭載されており、仮想テーブル(VTB)を使えばTXTファイルも自動で取り込むことができます。

この記事では、インポートタスクの設定方法から、ファイル監視の仕組み、「更新を監視する」オプションの挙動、インポート後のファイル処理、そしてバックアップ運用までをわかりやすく解説します。

✅ インポートタスクとは?

Dr.Sumのインポートタスクは、外部ファイル(CSV/TXT/Excelなど)を指定したテーブルに取り込むための機能です。Ver.5.5では以下のような設定が可能です:

  • インポート対象のテーブル指定
  • 仮想テーブル(VTB)の利用
  • ファイル監視型の自動実行(フォルダにファイルが置かれると即実行)

🧾 仮想テーブル(VTB)の役割

仮想テーブル(VTB)は、TXTファイルの構造をDr.Sumに認識させるための定義ファイルです。インポートタスクで外部ファイルを取り込む際には、必ずVTBが必要です。

✅ VTBで定義する内容

  • 区切り文字(カンマ、タブなど)
  • 文字コード(Shift-JIS、UTF-8など)
  • 項目名とデータ型
  • ファイルパスやファイル名のパターン

❌ VTBがない場合の挙動

  • インポートタスクを実行しても、ファイルの構造が認識できずエラーになります
  • Dr.Sumはファイルの中身を直接解析できないため、VTBがないとインポート処理が成立しません

🛠 インポートタスクの設定手順(Ver.5.5)

  1. VTB CreatorまたはEnterprise Managerで仮想テーブルを作成
  2. Enterprise Managerでインポートタスクを新規作成
    • 対象テーブルと仮想テーブルを指定
    • ファイルパスを設定(監視フォルダも可)
    • インポートモード(ADD/REPLACE/UPDATE)を選択
  3. ファイル監視型で自動実行を設定
    • 「更新を監視する」のチェック有無で動作が変わる

🔍 「更新を監視する」の挙動と違い

チェック状態動作ファイルの扱い
✅ チェックありファイルの更新(タイムスタンプやサイズ変化)を検知してインポートファイルはそのまま残る(削除も移動もされない)
❌ チェックなしファイルが存在すれば毎回インポートファイルは削除されるが、移動先フォルダーが設定されていればバックアップとして移動される

📂 インポート後のファイル処理の仕様

✅ 正常終了時の動作

設定処理内容
「更新を監視する」✅ + 移動先なしファイルはそのまま残る
「更新を監視する」❌ + 移動先なしファイルは削除される(バックアップなし)
「更新を監視する」❌ + 移動先ありファイルは削除され、タイムスタンプ付きで移動先に保存される
🕒 移動後のファイル名の例
在庫表.txt → 在庫表_20251015234530.txt

→ これは「2025年10月15日 23時45分30秒」にインポートされたことを示しています。

❌ エラー時の移動先フォルダー
  • Ver.5.5ではエラー時の移動先フォルダーは設定できません
  • インポートに失敗したファイルはそのまま監視フォルダーに残ります

✨ バックアップだけ残したい場合のおすすめ設定

「ファイルは監視フォルダーから削除したいが、バックアップは残したい」という場合は、以下の設定がベストです:

設定項目内容
更新を監視する❌ チェックしない
移動先フォルダー✅ 設定する(例:E:\import\CSV\old

→ この組み合わせにより、ファイルはインポート後に削除され、バックアップはタイムスタンプ付きで保存されます。

🎯 まとめ

機能Dr.Sum 5.5での対応
インポートタスク✅ Enterprise Managerで作成可能
ファイル監視型✅ フォルダ監視で自動実行
更新監視✅ ファイル属性の変化で判定可能
インポート後の削除✅ 「更新を監視する」チェックなしで削除される
インポート後の移動✅ 移動先フォルダーにタイムスタンプ付きで保存
エラー時の移動❌ 非対応(Ver.5.6以降で追加)
VTBなしでの実行❌ エラーになる(必須定義)

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