スポンサーリンク
IT全般

CrystalDiskMarkの使い方|サーバ更新時の新旧比較に最適なベンチマーク手法

IT全般
この記事は約5分で読めます。

サーバのリプレース(劣化更新)を行う際、現行サーバと新サーバの性能差を客観的に比較することは非常に重要です。 特にストレージ性能は、OSの動作・DB処理・ログ書き込みなど、サーバ全体のレスポンスに大きく影響します。

そこで役立つのが、無料で使えるストレージベンチマークツール CrystalDiskMark です。 この記事では、CrystalDiskMarkを使って新旧サーバのストレージ性能を比較する方法を分かりやすく解説します。

1. なぜサーバ更新時にストレージ性能比較が必要なのか

サーバのレスポンス低下の多くは、CPUやメモリよりもストレージI/Oの遅さが原因です。

  • OSの起動が遅い
  • DBのクエリが重い
  • バックアップに時間がかかる
  • ログ書き込みが詰まる

こうした問題が「旧サーバのストレージ性能に起因しているのか」を判断するために、CrystalDiskMarkは非常に有効です。

2. CrystalDiskMarkとは?

CrystalDiskMarkは、SSD・HDD・RAID・仮想環境などの読み込み(Read)書き込み(Write)速度を測定するベンチマークツールです。

  • 無料で使える
  • 操作が簡単
  • サーバ用途でも十分信頼できる
  • 新旧サーバの比較に最適

特別な知識がなくても、数クリックで性能を測定できます。

3. CrystalDiskMarkの基本的な使い方

■ ダウンロードして起動

公式サイトからインストーラー版またはZIP版を入手し、起動します。現時点では、9.0.1が最新版のようです。

■ テスト設定を確認

CrystalDiskMark 8以降のデフォルト設定は以下の通りです。

  • テスト回数:3回(Count)
  • テストサイズ:1GiB(Size)

サーバ比較では、このデフォルト設定のままで問題ありません。 重要なのは 新旧サーバで同じ設定を使うこと です。

■ 「All」をクリックして測定開始

すべてのテストが自動で実行され、数値が表示されます。

4. サーバ比較で見るべき4つの項目

CrystalDiskMarkには複数の項目がありますが、サーバ用途で特に重要なのは次の4つです。

◆ SEQ1M Q8T1(大容量ファイル・並列処理)

大きなファイルを連続して読み書きする速度。 バックアップ処理やログのアーカイブなど、大容量データを扱う場面で性能差が出ます。

用途: バックアップ、大容量コピー、RAID性能

正常値の目安:

  • SATA SSD:450〜550MB/s
  • NVMe SSD:2,000〜7,000MB/s

ポイント: RAID構成の違いが最も出やすい

◆ SEQ1M Q1T1(大容量ファイル・単一処理)

ストレージの“素の性能”を測る基本的なシーケンシャル速度。 単純なファイルコピーやOS起動時の読み込みに影響します。

用途: ストレージの基本性能

正常値の目安:

  • SATA SSD:350〜500MB/s
  • NVMe SSD:1,000〜3,500MB/s

ポイント: “素の性能”を見る項目

◆ RND4K Q32T1(小さなデータ・高負荷ランダム)

小さなデータをランダムに大量処理する性能。 DBサーバや仮想環境など、高負荷時のI/O性能を比較するのに最適です。

用途: DB・仮想環境・高負荷時のI/O

正常値の目安:

  • SATA SSD:200〜350MB/s
  • NVMe SSD:400〜1,000MB/s

ポイント: サーバ用途で最重要

◆ RND4K Q1T1(小さなデータ・通常負荷ランダム)

OSやアプリケーションが日常的に行う細かい読み書きの速度。サーバの“普段のレスポンス”に最も近い指標です。

用途: OS・アプリの体感速度

正常値の目安:

  • SATA SSD:20〜50MB/s
  • NVMe SSD:40〜150MB/s

ポイント: “普段のレスポンス”に最も近い

5. サーバ比較における測定ポイント

  • 旧サーバの数値を保存
  • 新サーバでも同じ設定(3回・1GiB)で測定
  • 特に RND4K Q1T1 と SEQ1M Q8T1 を比較すると効果が分かりやすい
  • グラフ化すると提案資料として説得力が増す

📊 CrystalDiskMark 各項目の目安(サーバ・PC共通)

■ ストレージ別の一般的な速度目安

項目HDDSATA SSDNVMe SSD(Gen3)NVMe SSD(Gen4)
SEQ1M Q8T1 Read100〜200 MB/s450〜550 MB/s2,000〜3,500 MB/s5,000〜7,000 MB/s
SEQ1M Q8T1 Write80〜150 MB/s400〜500 MB/s1,500〜3,000 MB/s4,000〜6,000 MB/s
SEQ1M Q1T1 Read80〜150 MB/s350〜500 MB/s1,000〜2,000 MB/s2,000〜3,500 MB/s
SEQ1M Q1T1 Write70〜120 MB/s300〜450 MB/s800〜1,800 MB/s1,500〜3,000 MB/s
RND4K Q32T1 Read1〜2 MB/s200〜350 MB/s400〜800 MB/s600〜1,000 MB/s
RND4K Q32T1 Write1〜2 MB/s150〜300 MB/s300〜700 MB/s500〜900 MB/s
RND4K Q1T1 Read0.3〜1 MB/s20〜50 MB/s40〜80 MB/s50〜100 MB/s
RND4K Q1T1 Write0.3〜1 MB/s20〜50 MB/s50〜100 MB/s80〜150 MB/s

7. まとめ

CrystalDiskMarkは、サーバ更新時の新旧比較に最適なベンチマークツールです。

  • デフォルト設定(3回・1GiB)で十分比較可能
  • 特に RND4K と SEQ1M を見ればサーバの実力差が分かる
  • OS領域とデータ領域を分けて測定すると精度が上がる
  • 新旧サーバの性能差を客観的に示せる

サーバ更新の効果を説明する資料としても非常に有用です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました